あお内科・内視鏡クリニック
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コラムCOLUMN

2025.06.02(月)

便に血が!!——それ、本当に「痔」だけですか?

🟥 便に血が出た。

たったそれだけの症状が、がんのサインだった——そんな場面に、私は何度も立ち会ってきました。

 

「痔だと思っていたら、進行した大腸がんだった」

「もっと早く検査していれば、切らずに済んだかもしれない」

 

そうした声を聞くたび、「あの時、もう一歩踏み出してくれていれば…」と悔しさを感じます。

だからこそ、これだけは伝えたいのです。

あなた自身、そして大切な人を守るために。

 

🔍「痔だと思っていたら…」

たしかに、血便の原因で最も多いのは「痔(痔核・裂肛など)」です。

しかし、それだけで安心してしまうのは危険です。

 

これまで、「痔だと思っていたらポリープだった」「進行がんだった」というケースを数多く経験しています。

しかも、出血以外の症状がまったくないことも珍しくありません。

 

📋 血便の原因は、痔だけではありません

良性の病気

痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、ポリープ、憩室出血など

 

炎症性の病気

感染性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病など

 

悪性の病気

大腸がん、直腸がん、肛門管がんなど

 

見た目では区別がつかないため、思い込みで放置するのは非常に危険です。

 

📈 大腸がんは40代から増え始めます

大腸がんは、40代後半から発症率が上昇し、50〜60代でピークを迎えます。

「まだ若いから大丈夫」と思っている方ほど、検査の盲点になりがちです。

 

血便に気づいた“今”こそが、検査のベストタイミングです。

症状がそろってからでは、すでに手遅れのこともあります。

 

🧪 正確に調べるには「内視鏡検査」しかありません

便潜血検査や目視では限界があります。

内視鏡なら、

★出血の原因がどこにあるのか

★ポリープやがんがあるか

★治療が必要かどうか

をその場で確認・対応することができます。

 

🤖 AI内視鏡 × 鎮静下検査で、より正確に、より身体にやさしく

当院では、AIを搭載した内視鏡システムを導入しています。

 

🔍 早期がん検出感度 約99%(※1)

🔍 5mm以下の小病変にも反応

🔍 見逃し率 最大約30〜50%減少(※2)

 

さらに、鎮静下での苦痛の少ない検査にも対応しています。

 

🕊「痔かも」で済ませず、一歩踏み出してください

ポリープであれば、その場で切除できることも多く、

がんでも早期発見なら内視鏡だけで治療が完結するケースもあります。

 

「たかが血便」と思わず、ぜひご相談ください。

その一歩が、未来の自分と、大切な人を守ることにつながります。

 

※1: 一部の早期大腸がんに対するAIの検出感度(富士フイルム資料より)

※2: AI搭載による病変見逃し減少の海外報告より(複数研究)