2025.06.06(金)
「下剤を飲まない大腸カメラ」とは?— 大腸カメラをもっと受けやすく
「大腸カメラは受けたいけど、下剤がどうしても飲めなくて……」
そんなご相談も、最近はよく耳にするようになりました。
確かに、昔ながらの下剤といえば、2リットル以上の
液体を何時間もかけて飲む必要があり、味やにおいが
苦手だったり、途中で気分が悪くなったりと、
つらい経験をされた方も少なくありません。
現在、当院では “サルプレップ” という新しいタイプの
下剤を導入しており、飲みやすさ・負担の少なさが
格段に改善されています。
500ml×2回が基本ですが、1本(500ml)+十分な
水分摂取だけでも腸内がきれいになる方も多く、
これまで「下剤がつらくて検査は無理」と諦めていた方
にも、非常におすすめできる選択肢となっています。
「下剤を飲まない大腸カメラ」という新しい選択肢
それでも、「やはり下剤そのものを飲みたくない」
「どうしても自宅で飲むのが不安」という方も
いらっしゃいます。
そこで当院では、「下剤を飲まない大腸カメラ」
という新しい選択肢もご用意しています。
これは、胃カメラの際に下剤(サルプレップ)を
体内に入れ、その後腸がきれいになるのを確認して
から大腸カメラを行う方法です。
ご自宅で大量の下剤を飲む必要がなく、下剤が苦手な方や
途中で飲めなくなる不安がある方にも安心して受けて
いただけるのが大きな特徴です。
胃カメラとセットでの検査となるため、
「せっかくなら胃も一緒にしっかり診てもらいたい」
という方にもおすすめの方法です。
<こんな方におすすめ>
★これまで下剤がどうしても飲めなかった方
★以前に下剤でつらい経験をされた方
★胃カメラと大腸カメラを一度に受けたい方
※ 適応には一定の条件があります。
詳しくは診察時に医師よりご案内いたします。
<当院のサポート体制>
もちろん、ただ方法をご案内するだけではありません。
当日の流れや注意点、準備のポイントなども、スタッフ全員
でしっかりサポートしています。“少しでもラクに・安心して
”検査を受けていただけるよう、チーム全体で取り組んでいます。
<まとめ>
「大腸カメラは受けたいけど、下剤がどうしても飲めなくて……」
と悩まれていた方にこそ、私はぜひ知っていただきたいのです。
下剤が原因で検査をためらい、大腸がんの発見が遅れてしまう
――そんな悔しい思いをしてほしくありません。
だからこそ、下剤を飲まない大腸カメラという選択肢を
ご用意しました。これは、受けやすさを一番に考えた方法です。
「これなら受けてみようかな」
そう思っていただける一歩が、未来の健康につながると
信じています。
もちろん、あなたにとって一番良い方法は何か、
私たち医師・スタッフが一緒に考えていきます。
どうぞひとりで悩まず、まずは気軽に相談してください。
あなたの一歩が、命を守る力になるかもしれません。
私たちは、その一歩を全力で応援します。